夏も終わり、暦も10月なろうかというこの頃、我が家の家庭菜園も大きく様変わりしました。夏野菜のキュウリ、ナス、トマト、オクラなどはその役目を終えて畑から姿を消し、早くも冬野菜に向けての準備が始まっています。本来ならば今頃は秋ナスを楽しんでいる時期なのですが、今年はナスの生育が良くなく、秋を待たずに木がすべて枯れてしまいました。残念ですが農業は天候次第なので、「しょうがない」と割り切るしかありません。
冬野菜の準備は、まず役目を終えた夏野菜の木を撤去することから始めます。「ありがとう。今年も楽しませてもらいました。」と心でお礼を言いながら、一本一本木を引き抜いていきます。次にまっさらになった畑を耕し、冬野菜を植えます。今回は白菜の苗植えと大根の種まきを行いました。まず白菜ですが、ちょうど一畝分だけ等間隔に苗を植え、その上に寒冷紗をかけます。寒冷紗とは野菜の苗にかける薄い網の事で、まだ弱い苗に霜が降りたり、イモ虫などが付かないようにするために使います。次に大根ですが、これはもう一度畑を深く耕すことから始めます。大根は下に伸びで成長するので、その分下の方まで土を柔らかくしておく必要があるのです。よく耕した畝に大根の種を数粒ずつ植え、水をよくかけます。そのうちいくつも芽を出すので、その中から一番元気のいい芽だけを残して、あとは間引いてカイワレ大根としておいしくいただきます。このように、家庭菜園には無駄はないのです。
先日から連続して台風が本州に上陸しています。我が家の家庭菜園でも野菜へのダメージが心配されましたが、幸い苗が小さく風の影響を受けなかったため今のところ被害はありません。しかし今後、苗が順調に生育してくると、雨風や虫の害が当然心配されます。なんとか無事、冬においしい野菜が食べられるよう頑張ろうと思います。
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