毎日暑い日が続いています。こんな時、昔の人は涼やかな金魚鉢に金魚を入れて鑑賞し、涼をとっていたそうです。というわけで、今回は『金魚』について書こうと思います。
金魚はフナが突然変異して赤くなったもの(緋ブナ)から作られた観賞魚で、中国が原産と言われています。今ではその品種改良が進み、さまざまな色や形の金魚がペットショップなどで売られています。その中でも代表的な品種を以下に紹介します。
◎和金
フナに近い体型を残した最もオーソドックスな品種。金魚すくいなどでもよく見かけます。金魚の入門種とも言える本種ですが、極めると意外と奥が深く、「金魚は和金に始まり和金に終わる」という言葉もあるくらいです。
◎琉金
丸い体型にひらひらした長い尾が特徴の本種。和金と並んでオーソドックスな品種で、ペットショップで見かけることも多いと思います。優美さとかわいらしさを兼ね備えた外見から、根強い人気があります。
◎出目金
大きく飛び出した目が特徴で、色は黒、赤、三色(赤、黒、白)が一般的です。何ともユーモラスな容姿が子供を中心に人気です。
◎らんちゅう
『金魚の王様』と呼ばれる高級金魚で、背びれのない丸い体型と、顔に現れるたくさんの『肉りゅう(こぶの事)』が特徴です。全国で品評会が開かれるほど人気で、石川県でも某遊園地兼ペットショップで、毎年大きな品評会が開かれています。
◎オランダ獅子頭
琉金のような体型にらんちゅうのようなこぶを付けた品種で、何ともゴージャスで人気の高い金魚です。
◎土佐金
体型は琉金によく似ていますが、尻尾が反り返り美しく扇を開いたような形をしています。本種も品評会が各地で行われています。
◎コメット
西洋生まれの品種。体型は和金に似ていますが、尻尾が長く彗星を思わせるため、この名前が付けられました。
◎ピンポンパール
ピンポン玉のようにまん丸の体型に、真珠のようなウロコを付けた比較的新しい品種です。その愛らしい容姿から、子供や女性から絶大な人気があります。
昔の人にならって、今年の夏は金魚を飼って涼をとるのもいいかもしれませんね。飼わないまでも、ペットショップで金魚を眺めるだけでも不思議と涼しく感じますよ。
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