私は以前、『たわし』に凝っていた時期がありました。『たわし』というのは、言わずと知れた鍋の底や風呂のタイルをごしごし洗うあの『たわし』です。
「たわしに凝っていた。」と聞いて疑問に思う人も多いと思いますが、まずそのきっかけから語ると、私は何匹もヤモリを飼っており、その備品やケースを定期的に洗っています。しかし生き物相手ということもあり、できるだけ洗剤や漂白剤を使いたくなかったため、愛用していたのが水だけで汚れが落とせる『たわし』だったのです。備品の大きさやケースの形に合わせて何種類か購入しているうちに、自分の中のコレクション癖が顔を出して、いろいろと調べたり購入したりするようになりました。
それでは『たわし』を、原材料別に紹介していこうと思います。
◎パーム
パームヤシの繊維を原料にしたたわしで、通常販売されているものはこのタイプがほとんどです。繊維が固く、鉄鍋やフライパンにこびりついた汚れを取るには最適です。ただし、テフロン加工されたフライパンなどは表面加工が剥がれることがあるので使用しない方がよいでしょう。また、通常の茶色いパームと脱色したホワイトパームの2種類があり、ホワイトパームの方が若干固めです。
◎棕櫚(しゅろ)
通常はなかなかお目にかかれない高級たわしです。パームより繊維が柔らかく弾力があり、汚れをやさしく掻き出します。一度棕櫚たわしを使うと、あまりの使い心地の良さに通常のたわしには戻れなくなるくらいです。また繊維が柔らかいのでテフロン加工されたフライパンでも問題なく使えます。一家に一つは欲しい、汎用性の高いたわしです。
◎サイザル麻
柔らかい麻の繊維で作ったたわしで、これは食器を洗うというより入浴時に身体を洗うためのものです。タオルなどに比べてマッサージ効果が高く、血行が良くなるので、冷え性の方には最適です。私もこのたわしを毎日愛用しています。
◎化学繊維
ポリプロピレンなどの化学繊維で作られたたわしで、繊維が固く、また水に強く腐食しないので風呂のタイル目地、コンクリート、墓石を洗うのには最適です。
◎金属
ステンレスを細く繊維状にして丸めたたわしで、焦げ付いた鍋の底やグリルを洗うのによく使われます。当然金属なので非常に固く、洗うものを選びますが、頑固な汚れもガンガン削り落としてくれるので非常に頼りになります。
最後に『たわし』を買うポイントですが、100均などで買わず、ちゃんとした国産メーカーのものを買った方がいいです。安物はすぐに繊維が抜け落ちてダメになってしますが、国産ものは2年、3年と長く使え、結果的に費用は安く済みますよ。
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