以前、ブログでミカドヤモリを飼っていることを書きましたが、他にもヒョウモントカゲモドキも飼っています。
ヒョウモントカゲモドキとは、パキスタンからアフガニスタンにかけて生息する体長20cmほどのヤモリの仲間で、ヤモリでありながら地面を歩き、まぶたがあることから『トカゲモドキ』という気の毒な名前が付けられました。
飼育動物としての歴史も古く、飼育も容易で、また品種改良の結果たくさんの品種が生み出されているため、爬虫類飼育初心者からベテラン飼育者まで幅広いファンをもつペット爬虫類の代表格です。
これからヒョウモントカゲモドキの基本的な飼い方をご紹介します。
まず用意するのは30cm×30cm以上の飼育ケース。これはガラス水槽でもプラケースでもよく、通常のヤモリのように壁を登って脱走する心配がないので高さはあまり必要ではありません。そのケースに砂を薄く敷いて、生体の隠れ家となるシェルターを置きます。シェルターは割れた植木鉢を伏せたものでもかまいませんが、専用のものが市販されているのでそれを使うのもいいでしょう。スペースに余裕があれば、通常のシェルターと中の湿度が高いウェットシェルターの2種類を設置するのが望ましいです。ウェットシェルターは専用のものを使うか、中に湿らせた水ゴケを敷いておいても構いません。
次に必要となるのはヒーターです。ヒョウモントカゲモドキは原産国が中東なので、日本で飼育するにはケース内を28℃~30℃くらいに保温する事が不可欠です。一番使いやすいのはケースの底に敷く底面ヒーターで、ケースの半分くらいに底面ヒーターを敷くことで、ケース内に温度差を作ることができます。
エサについてですが、トカゲモドキの仲間は昆虫食なので、基本はエサ用コオロギを週2、3回ほど与えます。虫が苦手な人は、最近ではヒョウモントカゲモドキ用の人工飼料も売られているのでそれを与えてもよいでしょう。
ヒョウモントカゲモドキはその品種の多さも魅力の一つで、熱心なブリーダーによって現在進行形で新しい品種が増え続けています。そのうちの基本的な品種をご紹介します。
◎ノーマル
黄色地に黒の斑点模様が入る品種。野生種もこの色。
◎ハイポタンジェリン
斑点がなく、全身がオレンジ色の品種。
◎アルビノ
体色から黒色素が消失した品種。同じアルビノでも作成者によって数種類存在する。
◎スーパーマックスノー
白地に黒の規則的な斑点が入る品種。目も真っ黒で愛らしいため人気が高い。
興味を持たれた方、ぜひ飼育にチャレンジしてみてください。可愛いですよ。
K.K
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