本の町・神田神保町へ行く

 

先日、東京の神田神保町へ行ってきました。神田神保町は言わずと知れた日本一の書店街で、古本好きの私としては聖地のようなものです。この町は以前に一度訪れたことはあったのですが、その時はあまり時間がなくゆっくり本屋を回れなかったので、今回は丸一日時間を取ってじっくり散策しようと思い、再訪の運びとなりました。

 

 小松空港から飛行機で1時間10分。羽田空港に到着したのが11時をちょっと過ぎた頃で、そこから約30分ほど地下鉄を乗り継いで、ようやくお目当ての神田神保町にたどり着きました。

 

地下鉄の駅から出た瞬間、まず目に飛び込んでくるのが圧巻の光景です。町の大通り沿いに建つビル群から大小さまざまな看板が出ているのですが、その看板のほとんどが書店あるいは古書店のもの。それが次の信号のまだ先まで続いているのです。この絶景に私のテンションは一気に上がり、まずは手近な古書店に入店して古本の物色を始めました。

 

 ・・・と、ここまでは良かったのですが、そこから先は予測もしていなかったアクシデントの連続でした。

 

私はハイテンションのまま町を散策していたのですが、すぐに異変に気が付きました。

 

「なんかシャッターが閉まってる店、多くない?」

 

今日は日曜日、そしてシャッターを見て回るとそこには判で押したように「定休日・日祝日」の文字が・・・。なんと神保町の古本屋は日曜日がお休みの店が多かったのです。ああ、何たることだ・・・。しかし気を取り直して、開いている店を探して再び物色。幸いお目当てだったミステリ関連やレトロ漫画関連の古書店は開店していたので、十分に神保町を堪能できてホクホクしていました。

 

が、それから昼過ぎくらい。路地に入って次の店を探していた途中、いきなり右足に激痛が。一瞬なにが起こったのが分からず、その場から動けませんでした。右足ふくらはぎがつったのです。いわゆる「こむら返り」というヤツで、とりあえず痛みが引くまで動けないので、ビルの壁に手をついて待ちます。自分の回りを通行人が足早に通り過ぎてゆくのを感じ、「ああ、東京なんだな、ここ。」と妙に心細くなったのを覚えています。

 

なんとか痛みは治まったものの、足に爆弾を抱えたままなので急な動きは厳禁です。そこからの移動は、例えるならおじいちゃんのような動きでそろりそろりと。ビルの階段も、いつもなら一段飛ばして上がるところをヨチヨチと一段ずつ。改めて思ったのは、都会には街中で座って休むところがないということ。人は常に歩き続けるか、それが嫌で座りたいなら飲食店に入るくらいしかないのです。

 

結局、のろのろ移動を続けたせいで通常の倍以上疲れた私は、予定を早めに切り上げてほうほうの体で羽田空港に帰ったのでした。

 

今回の旅行はトラブル続きで思い通りに行かない事が多々ありましたが、それでも思い出に残らないものよりはずっと良かったのではないかと思います。

 

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コメント: 1
  • #1

    グローブ   (木曜日, 31 3月 2016 20:11)

    神保町、いいですね。
    私もまた行きたくなりました。

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