8月26日(水)、息子の白血球50/μL。28日(金)、30。このままゼロになるかと思いきや、31日(月)、70。先生は「一度上りにかかると一挙に上がる」とおっしゃいましたが、9月2日(水)、7000。通常値が2970~9130/μLですから、規準を優に突破です。でも、リンパ球値がまだ低いのと、39度以上の発熱に毎日見舞われているのとで、明日4日(金)予定の退院はどうなることやら。
母はと言うと、1サイクルめの抗がん剤治療(寛解療法)が終わり、やっと楽になって、体も結構思うように動くようになってきたのですが、次の治療に入るかと主治医の先生が聞お聞きになると、「あんな辛い治療はもう嫌だ」と答えたそうです。
急きょ娘2人と其の連れ合いが呼び出され、どうするか、親子で考えてほしいとのことでした。今の時点で一応寛解と言えるが、ここで治療をやめると、99%以上殺して、あと0.数%残っているガンが再発し、5ヶ月ぐらいで入院時の状態に戻ってしまい、その時点ではもう手が付けられなくなってしまう。お年寄りはつらい治療を続けたくないと、ここで治療をやめられる方もいらっしゃるが、あと3回の抗がん剤治療(地固め療法)を行なえば、再発の可能性は極めて低くなるが、どうするかは家族で話し合って決めていただきたいとのことでした。また、次回からの治療は、がん細胞が少ないので、回を重ねる毎により少量の薬で治療することになるから、心臓への負担も少なくなると思う、とのことでした。
私たちの意見は、治療続行です。母に包み隠さず話すと、母も、「ひろちゃんを見習うわ」と言いました。安心して、息子の部屋に行って、「おしん」を見ていると、母の担当の看護師さんがいらっしゃって、「お母さん、決心なさったんですね」とおっしゃいました。後で看護師さんに言おうと思っていたのに、母が自分で言ったんだなと感心しました。その看護師さんには、母は心を開けるらしく、治療がつらいと涙を見せていたそうです。
ほとんど髪の無くなった母も、息子と同様にニット帽をかぶっているのですが、退院したらウイッグを欲しいと言っていたのが、すぐにも欲しいということになり(坊主頭でいいと言ってる息子と違い)、今日3日(木)午後6時に病院に業者の方が来てくださり、試着したり、説明をしたりしてくれることになりました。母は嬉しそうです。まあ、59のじじいの僕が育毛剤使ってるんだから、女の人にとって髪のないのはつらいでしょうね。今日は6時までに病院に行って、母の変貌を確認しなきゃ。 俊
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