(その1)では、次男が悪性リンパ腫と診断され、「幸せ療法」というのを家族で実践していこうと話し合った、ということを書きました。
(その2)では、次男が4サイクルの抗がん剤治療を終え、病巣の脾臓を摘出して、一時退院したことを書きました。
その続きです。
スキンヘッド以外は、副作用もほとんど消えていた息子は、抗がん剤治療中に食べられなかった分を取り返すかのように、好きなものを食べまくりました。シゲルのステーキに始まり、CoCo壱のカレー、アルバのカレー、寿司食いねえ、来来亭、ジョイフル。外食に飽きると、手作りハンバーグ、カニクリームコロッケ、牛肉コロッケ、コーンシチュー。髪も、長い間抗がん剤細胞から遠ざかっていたため、甲子園児よりちょっと薄いかという程度に生えてきました。
2週間の一時退院を食べることとゲームすることで終え、息子はまた病院へ帰って行きました。次は5サイクルめと、6サイクルめの抗がん剤治療です。でも、1~4サイクルめに比べてそれほど副作用はひどくありませんでした。嘔吐感のある日や、体のだるい日もありましたが、病院の近くのステーキ「千石」で、ステーキやハンバーグをテイクアウトして食べたり、勝烈「はまゆう」でヒレステーキをテイクアウトしたり、マック、ケンタッキーのハンバーグやフライドチキン、病院の売店の鶏唐揚げ、いなりずしなどを買い、とにかくよく食べるようになりました。
書き忘れていましたが、1サイクルめの抗がん剤治療が始まったころから、寝付いてしまったり、普通に社会生活が出来なくなってしまったりしないように、リハビリが行われていました。病棟の廊下を歩く、スクワット、自転車こぎ(エアロバイク)などです。脾臓の摘出直後も、座る立つなどのリハビリが、傷の痛みがひどくならない程度に行われていました。
ようやく、6サイクルめの抗がん剤治療が終わり、またも一時退院となりました。今度は1カ月程度でした。それが終わりに近づき外来で検査をしてもらった結果は、血液の値は普通の人と同じくらいに良くなっているが、まだ骨髄の中にがん細胞が見られる、というものでした。
造血幹細胞の自家移植。それが告げられた治療法でした。今までよりも強力な抗がん剤治療で、残っているがん細胞を徹底的にたたき、血液、特にリンパ液がまっさらになった時点で、自分の骨髄から造血幹細胞の入った液を取り出し、再度、強力な抗がん剤治療を行なって、まっさらになった体にそれを再移植するという方法です。そうすると移植した造血幹細胞がガン細胞のない血液を作ってくれるようになり、リンパ腫も一層『寛解(症状が見られなくなった状態。再発の恐れがあるので、『治癒』とは言わない)』に近づくし、再発の可能性も低くなるということでした。
それでは、次回(その4)に続きます。 俊
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おかん (月曜日, 10 8月 2015 15:33)
一時退院で好きなものを食べまくった息子さんの様子。
目に浮かぶようで、微笑ましいと同時に私まで少し安堵してしまいました。
たくさん食べて、体力をつけてくださいね!
俊 (水曜日, 12 8月 2015 14:41)
ありがとうございます。
結構食べてるのに、全然体重が増えない。
それでも、食べるだけいいか。