急性骨髄性白血病で入院した義母はどうなったのか。
別に放っといたわけではありませんが、つい息子のことを優先して書いてしまいました。義母は寛解療法(抗がん剤治療)が始まって数日すると、吐き気やおう吐などの副作用に加え、大便が出なくなってしまいました。エコー検査によると、腸が全く動いていないということでした。食べても吐くだけなので、五分粥の食事が止められました。日に1カップだけ少しずつ食べていたかき氷のアイスもダメ。グリコーゲンに栄養素の入った点滴と、腸を動かす薬とセルロースの入った薬を吸い口に入れて飲むのみ。これがすごく不味いらしい。
吐き気で辛い。便が出なくて辛い。点滴の針の跡は青あざになって痛い。床ずれはする。まさに踏んだり蹴ったりでした。
連れ合いは義母の趣味の生け花の本を図書館で借り、「この花は何や?」などと言って、義母の気持ちを和らげようとしています。息子は、GEOで借りたお笑いのDVDを与えておけば、結構声を出して笑ったりして、気晴らしになるのですが、本は1ページずつまくって見せ、声をかけたり話し相手になったりせねばなりませんので、手がかかります。義母は耳が悪いので、補聴器をした左の耳元で大声で話しかけます。以前、一緒に旅行に行ったときの写真を見せながら楽しかった話をして、「がんばって病気を治して、また旅行に行こうね」って言ったりもしています。
そんなふうな入院生活が1か月続きましたが、だんだん義母の調子は上向きになってきて、パンパンに張っていた体のむくみは完璧に無くなりました(その分、しわくちゃな体になってしまいましたが)。便も出るようになりました。ベッドの上で体を起こすだけで血圧が下がり、頭がボーっとしていたのが、リハビリも積極的に受け、寝たきりだったのが、車椅子で病棟内を移動できるようになりました。明日からは昼食だけ五分粥が出て、様子を見るらしいです。
義母は辛いことがあれば辛いと嘆くのですが、「ひろちゃんを見習って、お婆ちゃんもがんばらんとね」と前向きです。息子は調子のいいときにお婆ちゃんを見舞って、売店へ買い物に行ったり、手を拭いてあげたりしているみたいです。私と連れ合いが義母の部屋に顔を出すと、「今日はひろちゃんにこんなことしてもらった」などと嬉しそうに話してくれます。息子にその話をしたとき、「コーラック(便秘の薬)を買ってきてと言われたときは、断るのに苦労した。さすがに、病院におって市販の薬はだめやろ」と笑っていました。
母のリハビリは順調に進んでいます。寝たきり⇒ベッドの上で足を伸ばして座る⇒ベッドの上で足を垂らして座る⇒リハビリの療法士に手助けされてベッドから車椅子に乗り移る⇒手すりにつかまって自分で車椅子に乗る⇒ラウンジで手すりにつかまって立つ。といった具合です。ついでに、車椅子で孫の部屋を訪ねるというのも日課に加わったみたいです。息子はお婆ちゃんが元気になっていくのが嬉しくてたまらないらしく、いつも笑って話してくれます。
お陰様で、息子も義母も順調に良くなっています。ありがとうございます。 俊
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たいやき (月曜日, 24 8月 2015 11:23)
息子さんも義母さんも順調でよかったです。
免疫力が少ないであろう義母さんの調子がちょっと心配だったのですが、このブログで安心しました。
最初は辛そうでしたが、調子が良くなっていったのは俊さんや息子さん、連れ合いの人が力になってくれたのが大きかったと思います。お世話をしてくれて義母さんは幸せだと思います。
俊 (土曜日, 29 8月 2015 07:49)
ありがとうございます。今、母は一回目の抗がん剤治療(寛解導入療法)を終え、2回目の抗がん剤治療(地固め療法)に入る決心をしています。