さて、さる2月11日(祝)に僕が元在籍していた「劇団nono」の定期公演があったので、さっそく観てきた感想を書こうと思う。
今回の公演は「広くてすてきな宇宙じゃないか」で、東京の「演劇集団 キャラメルボックス」が1990年に初上演して、好評を博した作品。それを地元、野々市ヴァージョンに金沢の脚本家・新津さんが脚色して上演された。脚色の理由としては、「観客の年齢層が比較的低いので分かりやすく、地元の地名を使用した」といったところ。
僕は「nono」の練習の時に、ビデオでキャラメルボックスの上演を見ているのだけれど、『本当に(プロ集団が上演した)これを、市民劇団のnonoで出来るのか?』という思いと、『SF離れが甚だしい現在、アンドロイドが出てくるお話が小さな子に理解できるのか?』という心配がむくむくと湧き出していた。
でも、1時間10分の上演が終わってから、それは杞憂であったことを実感することになった。とにかく、脚色では難しい部分は省いてストーリーの流れを追いかける構成になっていて、ちゃんと笑いも取れていた。出演者たちの演技自体も一年前の公演から比べれば、格段に上達していた。
とくにカシオ役の優太郎君は、怠惰的になりがちなモノローグ部分を見事に演じきったし、入団して間もない柿本役の日向さんは長セリフもある中、ちゃんと三人の父親役を演じきった。ほかの各キャストも小技を利かせた良い演技だったと思う。
これだけのレベルの高い台本をちゃんと子供たちにも楽しめるように、舞台として作り上げた彼らには感服するばかりである。
正直に言えば、やはりプロ集団の舞台を市民劇団がやると『nonoらしい舞台になったね』というしかないのだけれど、これからの「nono]がどのように進化していくのか、期待を持たせる公演だったことには間違いない。
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ドラミ (月曜日, 16 2月 2015 13:26)
ああー!ひまわりに貼ってあった舞台だー!
みてきたんですね~。面白そうな内容・・・うっかり忘れてました(^_^;)
また次回公演される時は見に行きたいな~~~~><