『劇団四季、初体験』

２０１４年１２月１日。

　生憎の冬の豪雨の雨の中、本多の森ホールへ車を走らせました。劇団四季のチャリティミュージカル「ふたりのロッテ」を見に行くためです。

　今年は友人の誘いもあり５,６本の金沢の劇団の舞台を見る機会に恵まれて、その締めのように劇団四季の舞台を見れるなんて夢のようでした。詳しいストーリーや会場の様子などは、洋ちんさんがブログでアップしているのでここではあくまで個人的な感想を書こうと思います。

  いろんな舞台を見てきたけれど、やはり「楽しませてくれるなぁ」というのが正直な感想です。出演者たちの一糸乱れぬダンスも、心まで染み渡る澄んだ歌声も、どれも素晴らしい。本当なら舞台近くかぶりつきで観たいところでしたが、残念ながら後ろから数えたほうが早い席だったにも関わらず、その迫力は距離を感じさせないものでした。

主役のロッテとルイーゼの存在感のみならず、出演者全員が何かしら「気」を発しているような感覚になったのです。

演出も流れるような演出で、入れ替わって離れて暮らす少女たちの生活の場面も、舞台をバックの垂れ幕とセットで二分するやり方は、違和感なくすんなりとみられるものでした。とにかく、一つ一つの人の動き、場面転換に違和感がないのはさすがと唸るばかり。

斜に構えるような言い方かもしれませんが、レヴェルが違うということをはっきりと見せつけられた舞台でした。

地方の小劇団には小劇団なりの楽しみがあります。でも、劇団四季の「エンターティメント」に徹した舞台は本当に見た後に、心地よい余韻を残すものでした。

最後にロビーで見送ってくれた出演者の方と握手をしましたが、意外と身長が低い人で再度びっくり。舞台の上ではそんな感じを全く見せなかったのは、それだけ醍醐味のあった舞台だったということでしょう。

機会があったら、また見に行きたい・・・そんなわがままな気分です。