以前にPCにバックドア(バックドアについては以前の日記を参照ください)が仕込まれているニュースを紹介しましたが、とうとうスマートフォンにもバックドアが仕込まれているものがあることが判明したようです。
ニュースでは、「Galaxyシリーズ」のスマートフォンに、使用者の意思に関係なく保存されているデータの読み込み、書き込み、削除を可能にするプログラムが組み込まれていたそうです。発見したのはAndroid向けのオープンソース(無料で提供されるプログラムの一種です)OS「Replicant」の開発者だそうで、バックドアはOSを実行するアプリケーションプロセッサに組み込まれていたそうです。
このバックドアは、モデムがスマートフォンの記憶領域に直接アクセスできない遠隔地でも、端末内のデータの閲覧が可能になってしまうそうで、いくつかのスマートフォンにも、同様なものが組み込まれているようです。わかりやすく説明すると、このバックドアを使うと、他人のスマートフォン上にあるファイル(写真等のデータ)を自由に変更できるということです。
他のスマートフォンがどの製品なのかはわかりませんが、現時点では「Galaxyシリーズ」に組み込まれているのは確実と思われます。とりあえず、現在、「Galaxyシリーズ」がどれだけ販売されているかを調べてみましたが、今年の1月13日時点で1億台を突破しているようです。
また、このバックドアのニュースは、あまり大きく報道されていないようですが、バックドアについてのニュースについて検索してみると、iPhone用に米国国家安全保障局(NSA)が開発した「DROPOUTJEEP」というソフトに同じようなバックドアが埋め込まれているというニュースが去年の12月31日に報道されていたようです。
(この内容について、Appleは否定しているようですが…)
元々スマートフォンは、携帯電話というよりはパソコンに携帯電話の機能がついていると考えた方が良いものなのですが、携帯電話の感覚で使っている人も少なくはないと思うので、そのうち、人気のあるアプリケーションをインストールしたら、そのアプリケーションにバックドアが仕込まれていて、多数の利用者に被害が出るといったことが、大きく取り上げられるかもしれません。
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Lucifer (金曜日, 04 4月 2014 12:39)
バックドアと聞いたら映画マトリックスを思い出しました。懐かしい言葉です。