今年もプロ野球のオープン戦が始まり、各チームが最終調整に入っている。
今年の注目は、パリーグの日本ハムファイターズ。
昨年はパリーグで最下位に沈んだ日本ハム。先発陣に10勝以上をマークした選手がおらず、期待の二刀流・大谷も不発。打撃陣も不振に終わり、打率3割をマークしたのは4番・中田翔ただ一人。本塁打はアブレイユの31本がチーム最多、30本越えはこのアブレイユのみという、なんともふがいないチーム事情。最下位も納得がいく。
しかし、今年の日本ハムは一味違う。なにより、期待の若手が台頭しつつある。
昨季は中田・大谷がいたために外野のレギュラー争いは影をひそめてきた。しかし、その中田翔はサードへの転向を決め、また、期待の大谷は先発陣の一角となるべく、野手としてより投手としての比重を高める方針だ。今年はその影響が強く、レギュラー奪取の競り合いが繰り広げられている。6年目の杉谷拳士(23)と4年目の谷口雄也(21)が、オープン戦・紅白戦でいい打球を連発し、大いに奮起している。
投手陣では、今季の成長株、大谷・斎藤がいい成績をあげている。大谷は無難に野手を斬る投球を続け、斎藤祐樹も今までになく安定している。
斎藤は今キャンプですでに何イニングも登板し、大崩れのない投球を続けている。斎藤本人も「今年にかけている」と気合十分。新球・シュートに磨きをかけて、バットをへし折るという昨年までは見られなかった球威が備わりつつある。
投手陣は若手・ベテランともに充実し、野手陣はコンバートなどで層の厚みを増すよう図っている。元大リーガーの補強に加え、若手の台頭やベテラン選手の安定感が、昨年のようなチーム成績に終わらない事を予期している。
田中マー君が抜け、楽天の2連覇も少々危うい。どこが優勝してもおかしくないパリーグ。今年は日本ハムの下剋上にも期待したい。
ゆうき
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