去る10月14日(祝)に、野々市本町のお祭りがありそれに僕が所属している劇団が公演した。会場は旧商家を利用して博物館になっている郷土資料館。
今回は僕が演出ということで、本当に疲れた。何に疲れたって、郷土資料館を管理する文化振興課の係の人との交渉、音響・照明を担当してくれたスタッフとの打ち合わせが一番疲れる元だった。
係の人との交渉は午前中に3回行われ、そのあと帰宅して昼食をとってから、午後の仕事に行くというハードスケジュール。
今回は土間をステージにして講演するので、今ままでの公演で使用しなかった照明器具のセッティングにやたらと時間がかかってしまった。
最初は振興課の方が用意してくれた工事現場用ライトを使用するつもりだったが、ライトを直接当ててしまうと、影が強く出てしまいお化け屋敷状態になってしまう。仕方ないので別の劇団から舞台専用のライトを借りてきて、耐熱の白い紙をフィルター代わりに使用して光度を和らげた。
今度は音響の問題が発生。土間は広いといっても100年以上前の建物なので、いざ舞台を作るとなると、縦80cm横40cmのスピーカーをセットすると場所を食うのだ。
それに照明を四方からセットするので、機材だけでかなりの場所をとってしまう。それを舞台は確保しつつレイアウトを考えなくてはならなかったのがかなりの悩みの種だった。
その上、通常展示を開催しているのでそれの邪魔にならないように、舞台を組み始めるのは開演15分前。つまり15分で音響・照明・セットを組まなくてはならないという、かなり切羽詰まったスケジュールだった。
おかげさまで他のスタッフも出演者たちも僕が指示したとおりに動いてくれて、何とか事なきを得て無事公演を終えることが出来た。
とにかくたった30分間の出し物でもその準備期間はとてつもなく長い。それはキャストの練習も含めてだけれど、実際に舞台を作るというのは一人ではできない仕事なのだ。
それでも喜んで惜しみない拍手を下さる観客がいる限り頑張ろうと思う。それは、自分が「演劇」というものが好きだから・・・ということもあるかもしれない。
テレビや映画、ゲームや漫画や本。感動できるメディアは沢山あるけれど、やはり目の前で演じる、そういう人たちを見るという楽しみも感動できるものの一つだと信じている。
作る上でのプレッシャーは半端ないものだけれど、喜んでくれる人たちがいる限り、続けていこうと思う。そのための雑用は惜しみなく骨を折りたい。
追記
来る11月4日にも公演が控えていて、また市の担当者や会場の係員との交渉の真っ最中。
これが終わるまで、まだまだ落着けない・・・・(汗)
粋夢
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俊 (火曜日, 22 10月 2013 07:20)
自分も大学時代に子供向けの演劇をやってました。
いろんな役割をしましたが、演出が一番面白かったように覚えています。
自分の指示のもと、スタッフ、キャストが協力して一つの作品を作る。
とても楽しいくて、充実していますね。
11月14日の講演、時間と場所を教えていただけませんか?
さかな屋 (木曜日, 14 11月 2013 15:45)
つぎの公演はいつですか?
教えて下さい。
可能であればぜひ見に行きたいです。