最近、ホンダのNoneという車が気になっている。
Noneは、ホンダの「Nシリーズ」第2弾の車で、月に約10,000台を売り上げ、フィット、Nboxに次ぐホンダ車売り上げ3位の人気車種となっている。軽自動車として売り出されているが、軽にありがちな「安かろう悪かろう」な要素が無い。
燃費はガソリン車としてはトップレベルの27km/Lを記録し、ハイブリッドと比べることは酷だが、決して他社のガソリン車には劣らない。よく「実燃費はカタログ値の6掛け」と言われるが、そうだとしても16.2km/L。上手く乗りこなせられれば20手前まで手が届く。決して悪くない数値だ。アイドリングストップ機構も、今や載って当たり前になったが、Noneにも採用。しかも、レーシング技術をいかしたエンジン構造になっており、レースで培った技術を大いに取り入れている。出力、低燃費、静粛性、すべてを高いレベルで達成する軽量・コンパクトなエンジンを搭載させることに成功している。
内装にも力を加えてある。ウインドウガラスを大きく湾曲させることで、柱をドライバーの視界に入りにくい後ろ寄りに配置。フロント席からの視界を極限まで大きくしている。メーターもスッキリしていて、常時点灯式のため昼夜問わず視認性が高い。また、インテリアに凹凸が少なく、野暮ったさが無い。セダンにも劣らない静粛性・防音性も高く評価される点だろう。
外観は往年の名車N360をモチーフにしており、さらに、ツートーンカラー(ルーフ、ミラーとボディを別々の色にできる)を採用。老若男女問わず「ウケる」外観となっている。
価格は115万円~となっており、軽として均衡のとれる値段。「上質だから高い」とか「簡素だが安い」といった常識を覆し、「上質なのに手頃」な価格設定。
ここまで徹底してウケを狙った車は久々に見る。私見では軽の中で最も「買い」な車だと思う。売り上げも好調で、秋には「Nシリーズ」待望の「軽トールワゴン」も登場する予定。ホンダの快進撃はどこまでも続きそうだ。
ゆうき
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