今年もサマージャンボ宝くじの季節がやってきた。もう購入された方も少なからずいるはず。しかし、宝くじと言えば、「胴元のみが儲かる公共のギャンブル」という意識が強く、「当たらない、儲からない、買うだけ損」と思っている方も多いと思う。では、具体的に、「なぜ儲からないか」を、簡単に記述してみたい。
日本の宝くじは、一言で言えば「割が悪い」。たとえば、競輪や競艇、競馬のような公共競技(ギャンブル)の払戻金額が75%なのに対し、日本の宝くじはわずか45%。購買者にとって「割が悪い」としか言いようがない。残りの55%はどこに行くのか?宝くじ協会によれば、次のようになる。
15%=宝くじ印刷代等経費
40%=公共事業の財源として確保
となっているそう。
内訳をみて、経費分は想像できるとして、「公共事業の財源」となっていることを知っている方も少ないのではないだろうか。
そもそも、宝くじとは、日本の法令で定めれらた唯一の金銭を伴う「くじ」であり、目的は「地方財政資金の調達」となっている。当選金額の「分の悪さ」は法令で定められていて、「当選宝くじの当選金品の総額は、その発売総額の5割に相当する額を「超えてはならない」とあり、また「証票金額の20万倍に相当する額を「超えてはならない」となっている。
ここに、公共ギャンブルとは異なる、宝くじの真の目的がある。単なる「賭博」でないので、どうしても払い戻し額が低くなる、という訳だ。
※北関東新聞社より
上記のように、宝くじはあくまで「地方財政資金の調達のため」にある。「5割を超えてはいけない」とか、「20万倍相当額を超えてはならない」との制約もある。よって、決して「夢を売る」ために存在するわけではない。「当たらない」は当然、当たってもそれは政府のおこぼれを頂戴しているだけのこととなる。
しかし、購買者はそこまで計算して買っているわけでもなければ、知っていても「じゃぁ、や~めた」とはならない。宝くじは、あくまで「夢を買う」ものであり続けるのだろう。買う買わないは自由だ。…自分も買ったし。
ゆうき
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