ヤクルトスワローズの新人、小川投手が、今季の新人では1番乗りとなる10勝を挙げた。球宴前の前半戦で2ケタ勝利を記録した新人は、7月4日に10勝目を挙げ前半戦に12勝の99年上原(巨人)以来、14年ぶりの快挙だ。ちなみに、10勝は今季のリーグトップ。
なぜ、勝ち続けられるのか。それは独特な投球フォームと徹底した「低め攻め」にある。小川は今では珍しくなったオーバースロー。さらに軸足に体重を乗せてタメを作るピッチングフォームは、野茂を彷彿させる。フォーム的には、足を高く上げた方がスムーズに体重移動ができるし、勢いもつく。小川のストレートは140キロちょっとだが、バッターは球速以上のキレを感じているはず。
そして小川の最大の長所は、ボールを低めに集められることだ。小川の投げ方は勢いがつく反面、疲れが出てくると体重が後ろに残り、ボールが高めに浮きやすくなる。だが、ここまでの小川を見ている限り、そうした場面はほとんどない。変化球もきっちり低めに集めることができる。オーバースローでなおかつ低めに投げられるので、身長171cmしかないが、しっかり角度がある。それも打ちづらさの要因だ。このピッチングを続けていれば、これからも勝ち星を重ねられるはず。
一方、球界を背負うエース、パ・リーグ東北楽天・田中将大投手も『負けてない』。開幕から無傷の12連勝&40イニング連続無失点を成し遂げた。40イニング連続無失点は、1958年の稲尾和久(西鉄)を抜いてパ・リーグ4位の偉業。
※YAHOO!ニュースより
今季は若手、中堅、ベテラン問わず、光り輝く選手が数多くいる。東北楽天の田中のような中堅だけでなく、ヤクルトの新人小川、中日ドラゴンズの山本昌や横浜のラミレスなどのベテラン。野球にかけてきた年月に関わらず、スポットライトが分け隔てなく当てられる。このような傾向が毎年続けば、もっと野球は面白くなるはず。期待したい。
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