日本列島を猛暑が襲っている。11日現在も朝からぐんぐんと気温が上がり続け、静岡県では36.7度を記録するなど、厳しい暑さに見舞われた。関東、東海地方を中心に猛暑日(35度以上)となるところが続出。
7月上旬の平均気温は平年より、北日本で3.4度、東日本で2.2度高く、北日本では1961年の統計開始以来、最高値だ。しかし、一言で暑い、といっても、1か月だけが高温の年や、梅雨期間中が暑い年など、様々なタイプがあるという。
8月だけ高温だった、2007年。埼玉県や岐阜県の2地点で国内の観測史上最高気温の40.9度を記録した。それを含め、最高気温ランキングのトップ10中4つをこの年の8月が占めるが、7月は低温だった。そのため、夏全体としては、平年並みだった。
一方、2010年はランキングに残るような高温はなかったが、6~8月を通して高温が維持された。勢力が強い太平洋高気圧に日本列島が覆われたことなどで暑さが休みなく継続したのだという。
気になる今夏はどうなのか。6月下旬に平年より低い時期があったが、これまでは平年より高い状態が続いていると言えそうだ。気象庁は「日本の夏の暑さなどの影響する赤道域の海面水温の位置関係が3年前に似ている。日本付近を暑くする気圧配置を生みやすい」と説明する。ただ、「夏を通して暑さが継続するのは似るかもしれないが、2010年ほどにはならないとみている」としている。
冷夏でも酷暑でも嫌だが、海水浴を楽しんで花火やアウトドアを満喫するために、「晴れ間と適温」が続けばいいのに、と思うのは、贅沢だろうか。
※毎日新聞より
ゆうき
コメントをお書きください