日本ハムのドラフト1位ルーキー、大谷翔平。野手と投手の二刀流に挑戦している。
投手としては6月現在で2戦1勝0敗、防御率4.50。決していい成績ではない。
非凡な才能として第一に挙げられるのが、彼の球の速さ。160km/hを軽々と投げられる投手はそういない。しかし、コントロールや変化球のキレが1軍レベルには達しておらず、それが成績に大きく響いている。
野手としては本塁打こそいまだ0本だが、打率3割2分8厘で安打数は22本。規定打席未満の選手の中では、なかなかの好成績だ。
高校時代、球速が超高校級とうたわれ、彼は甲子園を沸かす、と誰しもが思っていた。しかし、夏の県大会であっさり敗戦。「球が速いだけでは通用しない」と彼自身が最も強く抱いたという。
高校在学中、日本ハムにドラフト1位にて指名されるも“日本のプロ野球”でなく“大リーグ”での挑戦を熱望し、交渉は難航した。しかし、日本ハムの気迫に負けた形で、日本のプロ野球界でプレイすることを決意、入団に至った。
彼が日本でのプレイを決めた理由として、日本ハムが渡した“大リーグで活躍する選手に関する傾向の資料”が大勢を占めていたといわれる。
大リーグで何年も活躍する日本・韓国の選手は、自国の球界で長く活躍することやアマ時代に好成績を残すことより、プロ入りから早い段階で結果を残せるかどうか、のほうがより重要とされる。
松坂大輔や松井秀樹など大リーグで活躍できる選手は、日本でのプロ野球成績を入団1年目から高い水準で記録している。上原浩二に至っては、入団1年目に20勝という素晴らしい成績を残し、大リーグで何年も活躍している。
本人の希望通り大リーグで活躍するためには、是が非でも1年目から好成績を挙げなければならない。二刀流で結果を残すことの難しさは誰もが知るところ。彼の今後のプレイに注目したい。
ゆうき
コメントをお書きください