ダイハツ・ムーヴシリーズが、好調な売り上げを維持している。
昨年12月に“ビッグマイナーチェンジ”をしてから半年。売り上げ台数は5月度に軽自動車トップの1万6千台をかぞえ、2位NBOXに2千台という大差を付けている。ちなみに普通車のトップはプリウスの1万8千台、2位はアクアで1万4千台。つまり、ムーヴシリーズは自動車業界で2番目に売れている、ということになる。
新型ムーヴは、①低燃費、②高性能、③スマートアシスト搭載、という3本柱を売りにしている。
燃費は軽トップクラスの29.0km/l。アルトエコやミライースには劣るものの、トールワゴン型軽自動車のなかではかなり良好な数字をはじき出している。
また、静粛性の高さや走行安定性、ペダルの踏み心地向上など、基本性能の高さも“軽離れ”している。
それらに加え、スマートアシストという、低速域衝突回避支援ブレーキ機能も搭載していて、他社の追随を許さない姿勢を堅持している。
しかし、6月に入り、日産・DAYZ、三菱・ekワゴンという、二社の共同開発により誕生した2車種が市場に投入された。
ムーヴの売りの一つである「低燃費」は0.2km/lの差でこの2車種が上回ることに成功、デザインや上質さも共同開発らしい、高い水準を誇っている。
今年11月にはホンダによる“カスタム系の新型トール軽ワゴン”が登場する予定で、「先行する3社に刺激を」という三菱・日産の2車種や、現存するダイハツ・ムーヴやスズキ・ワゴンRを脅かす存在となるのは確実だ。
コンパクトカーからエコカーへ。これから大荒れするであろう軽自動車業界に注目したい。
ゆうき
コメントをお書きください